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将棋と算数

2013.02.02(Sat) | EDIT

将棋と算数感覚
私自身はへぼなりに囲碁をたしなみ、外部研究員の小鹿信男氏にご協力いただきながら算数力を高めるゲームの研究をやっているのですが、今回は質問の多かった将棋について考察してみます。トレンドとしては「ヒカルの碁」の影響も大きく囲碁を先に取り上げたかったのですが、受験生のご両親のなかでは将棋をたしなまれる方の方が多いのでしょうか?(この将棋の章は小杉守研究員の協力を得て書いています。)
「将棋」では何手先まで読むと言うような表現をしますが、この作業は仮説をたてる、それを検証すると言った流れが算数の問題を解くのと同じです。経験を含めた直感力でおおよその流れを予測します。これはむやみやたらに将棋のこまの動きをすべて検証するのではなくものではありません。
確率的にはこまの動きは以下のようになります。

  将棋の駒の効き数で言うと、例えば飛車は盤上のどこに置いても16なんですが、角は中央なら16、盤の隅では8、あとは置く場所で10だったり12だったり変化するんです。(将棋ができる方は確かめてみて下さい。)あと、成り駒とそうでない駒でも効き数は違います。
 将棋というのは最終的に相手の玉を詰ます(動けなくする)ゲームなんですが、途中で色々なテクニックを使いながら受けたり攻めたりしますが、その基本は実は単純な足し算、引き算なんです。相手が2枚で守っていたら攻める時に3枚にすれば攻めは成功します。1枚相手より戦力が多い訳ですから当然ですよね。守備が3枚なら攻めは4枚にすればいいし、守る時は反対に攻め駒の数より1枚足せばいいんです。単純に言えばそれだけなんですが、だんだん強くなってくると今度は守備駒または攻め駒で自分から見て邪魔な駒をそこからどけるために1枚捨て駒を打ったり、飛車や角を捨てて相手の駒を2枚以上取りにいったりします。いわゆる「手筋」というものを使うんですが、この手筋というのが算数で言えば解法のマニュアル的な知識にあたるようですが、同時に直観力的な感性も必要です。
 歩は前に1つしか進めませんが、歩が1枚あるかないかで勝敗が決まることが多いんです。実際に将棋を指していけばわかるんですが、歩が1枚ないから詰まないとか、歩がないから攻められないということは多いですし、平均してある130手位の中で1番歩を動かしているのです。歩は全部で18枚あって数も多い駒ですから、動かす回数が多くなるのも道理ですが。この130あまりの選択肢の中で選択は演算作業であり、トレーニングによって育った解法能力です。
 あと、将棋の初手は何通りあるか将棋ができる方は考えてみて下さい。正解は30通りです。後手も30通りの初手がありますから30×30=900通りの変化がたった2手の中に隠れているんです。実際にはその中で悪手もありますから強くなるとその中から数通りの初手にだんだん絞るようになるんですが、たった2手の中に900通りの変化が存在するなんて面白いと思いませんか。将棋について考えてみることも、また将棋をゲームを楽しむことも思考力の養成に、そして算数力の養成に繋がるということがわかりますね。
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科学の先生

Author:科学の先生
KIS科学研究所所長・元算数オリンピック委員・○○大学特命教授 子供数理教室主催
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