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大脳生理学的見地から

2013.02.02(Sat) | EDIT

ご質問の多かった大脳生理学的見地からの教育についてお話します。
一見科学的、先進的な大脳生理学の教育分野に置ける応用。果たして学力向上に効果を期待できるのだろうか。ロジャースベリーからはじまった分割脳科学は脳の各部位の働きを定義し、ギルフォードの知能考察は120の知能因子を定義しました。(直方体を横に4、縦に6、奥に5と分けてあって4×6×5=120の図形で表記され単位、「分類」「関係」とか「行動」とかを意味しているものをご覧になった方も多いでしょうが)確かになるほどとうなずけるものではありますが、その理論応用となると非常なる難問でしょう。お味噌汁の味を化学式であらわすのがかなり困難であること以上に生化学的に証明するには複雑すぎます。私の知る限りでは大脳領域だけの生理学で思考のメカニズムを説明するにはまだまだ無理があると言わざるを得ません。
かなり昔の話ですが、N医大病院の男性60歳症例をみると、事故により左脳の機能が停止し、言語中枢も破壊された。話し掛けにも応ぜず、その後患者の米軍キャンプでの職歴を知った米国帰りの医師が英語で話し掛けたところ、流暢な英語が返されたという話があるのですが。これは大脳生理学の定説ではまったく説明のつかないことだったのです。
そこで思考のメカニズムを間脳を含める脳全域広げることでさらに様々な仮説が成り立つのですが、複雑すぎる生命活動に対してこれとこれを組み合わせると最高の結果(いや、最高の結果?人間の最高の幸せの状態は?わからない。)がもたらされるといった完成された答えを出すことはまだまだ出来ません。
私としてはこの科学的作業で思い通りの能力、人格を作り出せないということが、クローン人間の問題同様に不可侵的な領域なのでは?それでよいのでは、だから平和なのではと考えてしまいます。(ある一部の能力を高めることは可能だが、偏重の危惧がついてまわる。)
結論的には大脳生理学的な思考のメカニズム理論と分類わけに合わせて心理学や統計学的な結果を科学的に検討して教育に応用することが現在できる最高の科学的学習応用なのではと考え、その分野の研究者の方々の今後に大きく期待するものです。
そう考えるとなんか情けない答えにも聞こえるでしょうが、味噌汁作りと同じ「おふくろの味」というやつではないでしょうか?一喜一憂もありながら、ただそれには大きく動揺せず、何年もの長い時間をかけて愛情たっぷりに、そして何が良いのではなくバランスよく完成されていくということでしょう。
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科学の先生

Author:科学の先生
KIS科学研究所所長・元算数オリンピック委員・○○大学特命教授 子供数理教室主催
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